short×short
きらきらのおはよう
いつも寝ているわたしの隣の席のひと。
「んー……ぁ、…ぉはよ」
まだ眠いのか、目を擦りながらわたしを見て言った彼。
「おはよ(笑)」
彼は起きると必ずわたしに「おはよう」と言う。
2週間位前に、寝ぼけて言ってきた。
その時から、毎日、当たり前の様に言うようになった。
彼に恋をしているわたしにとって、その時間は幸せすぎて仕方がない。
今日も、寝癖をつけてすーすー寝ている。
恋って不思議なものだ。
寝癖でさえも可愛いと思える。
それに、彼がスゴくきらきらして見える。
(あ、起きた)
ずっと彼の寝顔に見とれていると、今起きた彼と目があった。
「お、おおおおふあ、」
目があって恥ずかしくなったわたしは、噛んでしまった。
「…、(笑)」
は、恥ずかしい…。
「お、おはよう…////」
彼はきらきらな笑顔で言った。
「おはよう」
END