生きる。
俺が生きる意味 izumi side 7
「涙花、お前なんで…」
悲しい顔をした涙花が草むらから出てくる。
俺は人目を避けるため、涙花の腕をとり、建物の裏へと向かった。
…聞かれた…。
せっかく後少しなのに…
台無しだ。
涙花はきっと今から願書をだして、ついてくる。
「桜ヶ丘…受けるの?」
俺は肩で息をしながら、涙花の目を、少し見る。
…もう、だませない。
「…ああ」
…俺ってなんでいつもこうなんだろう。
何もかも失敗して…
最悪だよ
「…へー。ランク高…。いくら追いかけたくても桜ヶ丘じゃ無理…」
ー...え?