生きる。
だから、焼き付けるんだ。
目に
心に
「…行ってきます」
「手紙、書けよ」
「荷物は送ってるから」
「うん……」
…また、会えるかな。
そう思うと、笑顔でいる二人が急に愛しくなった。
「行ってきます」
涙を流してるところなんか、みられたくなかったから
そそくさと、家を出た。
また、戻れられたらー…。
俺は、ゆっくり思い出の場所を進んでいった。
ここ
よく、涙花と学校帰りにお茶したカフェ。
この桜道は春になったら、桜がすごくて、冬はイルミネーションがキレイだった。
それに、この川は二人でよく入って遊んだ。ワーワー言ってたあの頃が懐かしい。