キミがくれた光
私が、血の繋がらないお父さんとその彼女と暮らしていると言った時だけは、ものすごく驚いた顔をしていた。
薄い壁の向こうで、SEXをしていること。
聞きたくない音に、耳をふさぎ、涙を流していること。
拓登は、私の頭をグイっと引き寄せて、言ってくれた。
“辛かったな”って。
「その計画・・・・・・ 成功しちゃったのか?」
拓登は静かな声で言った。
「うん。想像以上の大成功。1時間後にはホテルへ直行・・・・・・」
涙は出なかった。
「バッカだな。お前は。娘の前で平気でエッチするような男をどうして信じたんだよ。何度裏切られるんだよ、お前は・・・・・・」