キミがくれた光




「待ってればいいんだよ。ただ信じて待ってればいい」




「拓登・・・・・・」




「俺がいるから。お前はひとりなんかじゃない。俺がずっとそばにいるから」






期待しちゃうから、そんなこと言わないで。


拓登・・・・・・


これ以上、あんたを好きになりたくない。




辛いよ。

苦しいよ。






「俺も会いに行ってみっかな」






遠い目をした拓登を見つめる。



彫刻みたいに綺麗に整った横顔。



でも正面から見ると、かわいいんだよね。


拓登・・・・・・

独り占めしたいけど、拓登の恋を応援してあげる。





「そうだよ!拓登も頑張って会いに行きなよ。まだ好きなんでしょ?」




拓登は、曖昧に微笑んだ後、首をかしげて目をそらす。





< 186 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop