キミがくれた光
「待ってればいいんだよ。ただ信じて待ってればいい」
「拓登・・・・・・」
「俺がいるから。お前はひとりなんかじゃない。俺がずっとそばにいるから」
期待しちゃうから、そんなこと言わないで。
拓登・・・・・・
これ以上、あんたを好きになりたくない。
辛いよ。
苦しいよ。
「俺も会いに行ってみっかな」
遠い目をした拓登を見つめる。
彫刻みたいに綺麗に整った横顔。
でも正面から見ると、かわいいんだよね。
拓登・・・・・・
独り占めしたいけど、拓登の恋を応援してあげる。
「そうだよ!拓登も頑張って会いに行きなよ。まだ好きなんでしょ?」
拓登は、曖昧に微笑んだ後、首をかしげて目をそらす。