キミがくれた光
■Melody 5
月日
―月日―
「おはよ~」
「眠いねぇ今日も」
綾のいない学校で、私にも他に友達ができた。
心を許しているわけじゃないけど、一緒にお弁当は食べる。
綾は、学校に来ない。
もう1ヶ月が過ぎた。
綾を失って、拓登も失った。
学校では、綾が退学するんじゃないかという噂が流れていた。
綾からは何の連絡もなかった。
でも、ただただ信じて待っていた。
形のない“友情”を。