キミがくれた光
夕方の4時。
まだほんのり空が青い。
でも、あっという間に真っ暗になる。
冬の空は怖いくらいに変化が早い。
思い出だけで生きていこうと思った。
拓登の優しさを胸に抱いて、これから先の人生を生きようと思った。
だけど・・・・・・
やっぱりそれじゃ前に進めない。
ただ伝えたい。
ありがとうって。
そして、大好きだって。
拓登の前から突然消えてしまった私だけど、それは愛情の裏返しなんだってことを知って欲しい。
もしも拓登が傷ついていたら、と思うと・・・・・・
別に傷ついてなんかいないよねって思うけど、心のどこかで感じる。
拓登は誰よりも純粋で優しいから。
悲しかったんじゃないかなって。