キミがくれた光
お母さんの温もりを忘れていた。
お母さんの声も忘れていた。
でも、拓登といると思い出せるような気がする。
子守唄のような拓登の声を聞いていると、お母さんがそこにいるように感じる。
私を産んでくれた人。
そして、私の将来を心配して、自分が愛した男に託してくれた。
最低だって思っていたお父さんだけど、お父さんがいなかったら私はどうなっていたんだろう。
帰ったら、佳世さんと結婚しなよって言ってあげてもいいかな。