キミがくれた光
「そんなこと言って、突然消えたりするんじゃないの?」
「いるよ。俺は。いつもいるよ。だから……」
また涙が出る。
どうしてだろう。
拓登の笑顔は、私に『生きていていいんだ』って言ってくれているような気がした。
「私、居場所ないから。どこにも」
ポケットから手を出した拓登は、その手で私の頬をつねる。
「お前、居場所ないの?」
「ない」
私の真ん前に座った拓登は、私が座っていた地面のマンホールに両手をくっつけた。
「いいか?鈴音!!ここ!!ここ、お前の居場所にしてやる!!」
一瞬、何を言ってるのかわからなかった。
必死な顔して、両手で地面をバシバシ叩く。
「ここがお前の居場所。このマンホール!!んで、あっちが俺の居場所!!」
さっきギターを弾いていた場所を指差す。