キミがくれた光
作戦のことは、拓登には話さなかった。
話すと泣いてしまいそうだった。
虚しくて。
悲しくて。
寂しくて。
何やってるんだろうって、拓登の前で泣いてしまいそうだった。
でも、それくらい私と綾は限界だった。
何かを変えたかった。
今の生活を続けていたら、自分がおかしくなるってわかっていたから。
唯一の家族なのに。
私はこの人に捨てられたら生きていけない。
まだまだ無力なガキなのに。
私も綾も、この作戦が成功しても失敗しても傷つくことはわかっていた。