キミがくれた光



隣に座った綾は、担当の男性と仲良く話していた。



こういう所も私と綾は違う。


軽そうに見られるだけで、ちっとも軽くなんてない私。


気軽に男性と話すことって結構苦手だったりする。



特に初対面の人とは・・・・・・




あれ?



でも、拓登だけは違った。




拓登とは、会ってすぐに打ち解けられた気がする。





「彼氏いるの?」




話しかけてくれるのがだんだん面倒になってくる。



「いません」


「かわいいのに。作る気ないの?」


「別に」




素っ気ない私の言動を見て、綾はクスクスと笑った。




「この子、人見知りだから。怒ってるわけじゃないよ」





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