キミが好き






「何してんの?」


後ろから声が聞こえた。


驚いてすぐに振り向く。


「あ、ごめん。ご飯できたみたいだから呼ぼうとして」


男の子だ。


「ふぅーん」


って、それだけかい。


「あ、じゃぁ、行くね」


作り笑いのあたし。


多分顔がかなり歪んでるかも。


「あぁ。わざわざごめん」


「ううん。いいのいいの」


部屋を出るなりあたしは赤面。


だって、


ちょっとね?


ほんのちょっとだけね?


綺麗な顔だなーと思ったんだよ。


よーく見てみると


あたしより綺麗な肌してんの。


女のあたしより綺麗って・・・


しかも、この顔をあたしは


毎日見ていかなきゃなんない。


正直、病む。








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