キミが好き






相変わらず綺麗な肌だ、コイツ。


毎日、手入れしてんの?


どんな化粧水使ってんの?


あたしなんて、


高いの使っても無理なのに。


頑固肌だ。


「そうそう」


考え事をするあたしに


お母さんが口を開いた。


「この子もヒナノちゃんの学校に行くのよ」


「あ・・・。そうなの?」


って、男の子にそう聞いても、


・・・・


無視だね。


「仲良くしてやってね?」


「う、うんっ」


って、


仲良く出来んの?


あたし。


「ごちそーさまっ。行って来るね!」


「行ってらっしゃい。」


玄関に向かって腰をドスッと下ろしながら


ローファーを履く。






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