キミが好き
~ピピピッピ♪ピピピッピ♪
頭の上でうるさく鳴っている目覚まし時計を
乱暴に叩きながら消す。
カーテンの隙間から覗く
日差しがまぶしい。
時計を見れば
AM8:00
「は、8時!?やばいんだけど!!!!」
ボサボサの髪の毛を手で押さえながら
叫んだ。
だって今日学校なんだもん。
あーりーえーなーいーっ
アイロンを温めてその間に
ダッシュで着替える。
ブレザーを羽織って、
リボンをつけて、
ボサボサ頭をクルクル巻く。
女の人・・・お母さんが朝ごはんを用意してた。
「す、すみません・・・寝坊しちゃったから、パンだけ食べます」
って、あたし敬語で言った。
「ヒナノちゃん?敬語はやめてよ。気をつけていってらっしゃいね」
優しい声でそういったお母さん。
「いってきます!」
スクールバッグとお弁当を持って
学校へダッシュした。