4人の教師にお手上げです!
『…これ。』
後ろから先生が
私の手の中に
何かを滑りこませた。
『…。
…?!』
『…ごめんなぁ。
なかなか渡せなくて。』
そこには
私がなくしたと
思っていた
ネックレスがあった。
…でももう1つ。
『…おわび。
気に入るといいんだけど』
…ゴールドの
リボンのチャームがついた
ブレスレットも。
『…どう??』
…嬉しいよ??先生。
私のために選んで
くれたのかと思うと
余計にね??
でも今ここで受け取ったら
私は自分がとめられなくなる。
友達を
裏切ることになる。
私は意を決して
口を開いた。
『…いらないです。』
『…え??』
『…いらないって
言ってるんです。
彼女さんにでも
あげてください。
それから…
もう
私と関わらないで下さい。』
驚きのあまり
声がでていない
先生に
ネックレスも
ブレスレットも
押し付けて
私は去った。