4人の教師にお手上げです!
…涙は
見られなかっただろうか。
…どうして。
こんなに切なくなるのか。
苦しくて苦しくて。
『…矢口??
…おい!!どうした??』
教室に入ると
私の様子を見て
水沢先生は
声をあらげた。
『…』
『…なぁ??
何があっ…』
そのとき私は
先生に抱きついた。
『…?!』
『っく…ひっく…』
端から見たら
勝手な女だと
思われるかもしれない。
でも1人で抱えるには
大きすぎて。
誰かに抱きしめて
もらいたかった。
そして先生はしっかりと
私を
…全ての怯えから
守ってくれるかのように
抱き締めてくれた。
そこはあったかくて。
人の腕が
どんなに落ち着く場所なのか
気づいた。
すると先生は
私から離れ、
私の目の高さに
自分の目線を合わせて喋った。