4人の教師にお手上げです!
『もとはと言えば
俺の祖父が
この大学の創立者の
一員だったらしい。
他に5人ほど
いたのだそうだが
彼らには全員
子供がいなかったそうだ。
幸い祖父には
子供がいた。
そしてその子供が
俺の父親。
つまり今の学長と
いうわけだ。』
…有名大学だから
もっと歴史が深いのかと
思っていたけれど
教授一人一人
あるいは
生徒一人一人の
実力があったから
人々の間で
記憶に残るものになったのだろう。
『そんで
将来のために
少し大学の様子を
見に来たってわけ。
今は一応この国の
違う場所で
経営学を学んでるとこ。
あぁ、水沢先生には
あとで俺のこと
話すつもりだから。』
『…な、なるほど。』
自分の身の回りに
こんな凄い人たちが
いるとは…
『あの、大森先生は
どうしてるんですか…??』
『あぁ、彼はね。
…この街にいるよ。』
『えぇっ?!』
世界は狭い。
この身を通して
そのことを実感した。