4人の教師にお手上げです!
『…私、日本に
一回戻ってみます。』
意を決して
そういうと
藤田先生は
満足そうにしながら
でも少し
切なそうな表情をみせた。
『いってきなさい。
悔いのないように。』
『はい。』
『…俺はいつから
こんないいやつに
なったんだろうな。』
『…???』
『あ、あぁ、
なんでもない。
ちゃんと水沢先生には
言って行くんだぞ。』
『…』
『それは、
おまえの中での
けじめをつけるために
必要なことだからな。
自分の気持ちに
嘘をついた
おまえへの代償だ。』
私が
小さくうなずくと
藤田先生は
席をたった。