4人の教師にお手上げです!
『じゃあ
かれんちゃんも
俺と帰ろーよ!!』
『お、大森先生と??』
『…いや??』
『ぜ、ぜんぜんっ!!』
『良かったぁ!!
じゃ車で送るっ!!』
…そんな
うるうるした瞳で
見られたら
返事は
決まっちゃうでしょ。
大森先生の車は
ほのかに
スカルプチャーの
かおりがした。
乗り込んでも
なかなか先生は
車を進めようとは
しなかった。
『…大森…せんせ??』
『かれんちゃんは
川田先生のこと
好きだったの??』
『ち、ちがいますよっ…!!』
『本当に??』
『本当に!!』
『本当の本当に??』
『本当のほん……』
なぜか。
そこで
言葉を発することが
できなくなって
しまった。