4人の教師にお手上げです!







でも。






…だめなんだって

脳が指令を送っていることに

気がついた。









私に全力で向き合って

くれている先生に

中途半端な

気持ちでいるなんてことは

絶対に

…してはいけない。











『せんせっ…ごめ…んっ…』






離れた唇の隙間で

私は言った。






そして先生は

フッと笑って

私から離れ、

起こした。










『…俺はだめだねぇ。

かれんちゃんの意志を

ちゃんと聞かなきゃ

続けられないような

甘ったるい男だなぁ。』









『かれんちゃん、

何の迷いもなく

俺のこと

好きって

言えないもんね。』







『…』






私がなんて言えばいいのか

とまどっていると

大森先生は

少し寂しそうに

微笑んで

車のエンジンをいれた。



< 93 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop