らぶ★ぱにっく-lovable person-
「要、俺が運ぶ」
「え…あ…うん…。」
キツく言ったつもりは無いけど口調がキツくなった
シュンとして要はどこかに走って行った。
…あ、やべー;;
そう思いながら前を向くと男と目が合った
「可愛い奥さんですね」
「…まあ。」
「あれだけ可愛かったら…やっぱり大変ですか」
「…まあ。」
なんだコイツ?
「…そうですか。あんまり冷たいと嫌われますよ」
ニヤッと嫌味ったらしく笑うと荷物を床に置いてどこかに行った
…ハッキリ言ってウザイ。
「…はあ、さっさと終わらせよ」
小さく呟いて、その後必死で荷物を運んだ。
引越しが終わる頃には、日が沈みかけていた。
「じゃあ、これで…」
「あ…ありがとうございました。いろいろ…」
玄関で要と二人で業者さんを見送る。
「じゃあ…要さん、アレよろしくお願いしますね」
要では無く、俺をチラッと見て言うのはさっきのウザイ奴