らぶ★ぱにっく-lovable person-
「あ、要…起きてたんだ」
…起きてちゃダメだった?
あたしが居たら嫌だ?
もう…こんな風に思ってしまう自分が嫌だ
「どうしたの?その人」
「…二人で飲んでたらなんか酔ってさ、家も知らねぇし放っておけねぇから、連れてきた」
"放っておけない"
放っておけないくらいその人が大事なんだ、
あたしに連絡するのも忘れるくらい…大切なの?
「…そっか、じゃあ…あたし今日はパパの家に帰る」
「は?何でだよ、部屋ならいくらでも――」
「卓都は何も分かってないよ」
「…っ」
卓都が何か言おうとしたけど無視して携帯と財布を持って家を出た
こんな事で家を出ていくなんて…子供なのかもしれない
けど…今一緒に居ても、あたしきっともっと自分が嫌になるだけだから…