らぶ★ぱにっく-lovable person-



亜弥の元に行き、俺は言った




「…亜弥どうした?」

「たっくん…っ…ふぇ…」




俺はとりあえず、亜弥の頭に手を置いて撫でた





暫くして、亜弥は泣き止んだ




「なんか…あったのか?」

「たっくん…」





ギュッ――…




亜弥は小さく俺の名前を呼ぶと抱きついた





「…っ!!ちょ…亜弥」





要が誤解する…っ!!!





後ろを少し見ると、そこには苦しそうに顔を歪めた要の姿があった






「…っ…要!!」

「…もう、いいよ卓都」




そんな声が聞こえてきた…




誰の声かは分かっている








要はキッと俺を睨んで振り返らずに歩いて行った




「ちょっ…亜弥…ごめん…なんかあったらまた連絡して良いから」




そう言うと、亜弥の体から離れて要を追った







< 37 / 96 >

この作品をシェア

pagetop