らぶ★ぱにっく-lovable person-
「あっ…あの…卓都は…その…」
あたしが言おうとしたことが分かったのか、
「亜弥とは、本当に何もないから」
そう言ってあたしの頭を撫でるけど、まだ心のモヤモヤは消えない
「…聞きたい事あんだろ?言えよ」
「ん…亜弥さんとはどういう関係なの?」
お願い、ちゃんと話して
結果がどうであれ全部…
全部受け止めるから――…。
「亜弥さ、親とあんまり仲良く無くて…昔虐待されてたんだ。」
え…虐待?
あたしは黙って卓都の目を逸らさずに、見詰めながら話を聞いていた
「で、俺がそれに気づいて…亜弥を助けたんだ」
「…ん」
「で、そこで終わったと思ってたんだけど…なんか今日会って、また何かあったみたいで放っておけなかった」
そっか…
ちゃんと、目を見て話したら気持ちって分かるんだね
「好きなんじゃないの?亜弥さんの事」
「んな訳…ねぇよ」
「本当の事…言ってよ」
嘘吐かないで…
卓都の本当の気持ちを教えて
「…本当に俺には、要しか居ないから」
「…っ」
「信じて…いいから」
卓都の声がかすれて、鼻声になった
「頼むから…っ俺から離れんな」