らぶ★ぱにっく-lovable person-
「…た…卓都!!」
慌てて駆け寄り一緒に病室に入った。
ベットの隣に椅子を置いてずっと卓都の手を握っていた。
大丈夫、きっと卓都は助かる。
そう自分に思い込ませていた。
「…ん、」
気が付くと卓都の手を握りしめながら寝ていた。
少し体を起こすとタオルケットが肩から落ちた。
「…ふぁあー…
眠い目を擦りながら、視線を卓都にやる。
「…はよ、要」
まだ体が痛むのだろう。
掠れた小さな声であたしを呼ぶ愛しい人
「…た、くと…」
「ご…めんな、心配掛けて…」
そう言って、あたしの赤く腫れた瞼を触った。
「…良かった…っ…良かったよぉ…ふぇっ」
今までのピリピリした緊張が溶けて心の底から何か温かい物が込み上がってきた。
「…うん、ごめんな」
ごめんごめん…。と言ってあたしの頭を撫でてくれる。
「…ぅう…っ…先生…呼ばなきゃ…ひっく…」
泣きながら、立ち上がる。
先生を呼びに行こうとするとあたしの手を握る卓都
「さっき、要が寝てる時に来たから大丈夫…それより、傍にいろ…」
そう言ってあたしを椅子に座らせると素早くあたしの後頭部を持ちキスを落としていく
「…んっ…」
どんどん濃厚なキスになってく
どうしよう…。
こんなんじゃ、足りないって思ってる。
キスだけじゃあ…埋まらないよ
「…ふぁっ…んっ…」