らぶ★ぱにっく-lovable person-
「…ごめっ…つい…ι」
「…う、うん。」
ぽぽぽ…と顔が紅く染まっていく。
は、恥ずかしい…っ
とりあえず…っ
「卓都…体しんどくない?」
今更、心配するあたしもどうかと思う。
あれだけの(腕を引っ張りキスをする)力があるんだから、そこまでしんどく無いはず
「…あ、うん。全然平気」
「そ…そか。
あ…そろそろあたし家に帰るね。」
何なんだ。
この恥ずかしさは…!!
なんか、凄い…付き合いたての緊張感があるんだけど。
「家…ってどっちの?」
卓都のその言葉に体が固まった。
そう言えば、あたし達…距離を置いてたんだ。
もう、卓都の事で頭がいっぱいだったから…忘れていた。
そうだよ。
あたし達、今…凄い気まずい関係だったんだ…ι
「…実家?それとも俺達の家?」
不安そうな卓都の声が静かな病室に響いた。
「じ…実家…じゃないほう…じゃ…ダメ?」
「…ふっ…良かった。」
本当は、もう…実家に帰る気なんて無かったよ。
って言うか、始めからあたし達の家に帰る気満々だったよ。
卓都は安心したように笑って言った。