泣き恋



「泊まってもいいよ。

オレ、1人暮らしだし」



私の気持ちを見透かしたように、
背中からショウの声がした。


なんて答えていいかわかんない。


………。







「ねぇ、
行くとこないなら、


ウチにいてよ」






それは、
今までの人生で
聞いたことがないくらい


寂しげな声だった。





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