蝶ちょ。


「106号室だから。」


と言って、背中をやさしく叩いてくれた。




コンコン


「蓮汰……?」


部屋の中には、静かに眠っている蓮汰の姿があった。


頭を包帯で巻かれてあって、痛々しい。


あたしは、その辺からいすを持ってきてベッドの横に座った。





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