しゃんぷー
新品のシャンプー
『けっこ、いい部屋。』
「そう?何もないし、私は気に入ってないんだけどね。」
郁はキョロキョロと辺りを
見渡しながら靴を脱いだ。
『なら、なんで実家暮らししてない訳?まだ大学生っしょ?しかも隣町なら尚更。』
「‥べつに。」
『まあ、いいけど。』
私が素っ気なく返すと
郁も興味なさげに呟いた。
『ね、シャワー貸して?』
「あ、うん。なら今お風呂入れるから。」
私はすぐにお風呂場の
スイッチを入れた。
郁を見るととても
寒そうにしていて
私はすぐに郁をお風呂へと
案内した。