しゃんぷー
夢の中の私は
綺麗な女の人と話をしていた。
顔はよく見えないけれど
私はその人を
とても好きだった気がする。
その人が私に、
あのシャンプーを手渡すのだ。
約束の言葉と共に。
『‥ちゃん。』
『カ‥ちゃ。』
私の後ろから
声が聞こえる。
それと同時に
目の前の女の人が段々と
薄くなってゆく。
私は必死で叫んだ。
あなたは、誰?
このシャンプーは?
最後に微かに笑った彼女は
私の前から姿を消した。