キャッチ。
すれ違い。

気持ち。



さらに時は過ぎ

季節は12月。



「寒いな〜。」


「ホントにな。」


「2人とも風邪には気をつけなよ〜。」


俺と大輔と遠藤は学校に向かう為、通学路を歩いていた。

ちなみに小雪ちゃんは学校には通わないから冬馬の家でお留守番中だ。


「あ〜…あと少しで卒業だな。」


「来年の今頃は何してんだろーな。」


「大ちゃんは就職で冬馬くんは進学だよね。…みんなバラバラになっちゃうね。」


俺は地元の会社に就職が決まった。会社には野球部もある。

遠藤と冬馬はこれからという事もあり、勉強を頑張っている。


当然、4人の時間が合わない時もある。4人で遊ぶ機会も減った。


「寂しい事言うなって。バラバラになってもみんな変わんね〜よ。」


「たまには美咲も帰ってこいよ。」


「毎週帰ってくるもん。」


「毎週とか…帰ってくる度に交通費かかるじゃね〜か。帰ってくんな。」


「あっ、大ちゃんひどすぎ…。もう一生帰ってこないよ!!」


「おら、美咲すねたじゃねーか。何とかしろバカ大輔。」


「うっせ〜よ、バカ冬馬。」




俺たちは相変わらずだ。







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