キャッチ。
「お前らぁ!!もうギリギリだぞ!!走れぇ!!」
学校の校門前に猪ちゃんが立ってた。
「やべっ!!今日は猪ちゃんかよ〜…。」
「めんどくせー。」
「校門まで競争ね!!負けたらジュースおごり。よ〜い…ドン!!」
遠藤はそう言って走り出した。
「ちょっ…お前卑怯だろ!!」
俺は後を追う。
「フライングすんなよ!!」
後ろで冬馬が怒鳴ってる。
校門まであと30m。
20m…
「あっ!!大ちゃん速いよ〜!!」
遠藤を抜いた。
10m…
「あ〜冬馬くんダメ〜!!」
どうやら冬馬が遠藤を追い抜いたっぽい。
「いっちば〜ん!!」
俺は1番だ。当然だけどね。
「にっば〜ん!!」
2番は
「冬馬くんに勝った〜!!」
意外にも遠藤だった。
「はぁ…はぁ…疲れた…。」
結局冬馬が3番。しかもスッゲー疲れてる。
「お前体力落ちたんじゃね〜の?ださすぎ。」
「うっせー…はぁ、最近体動かしてねーんだよ。」
だからって女に負けるか普通?
「へへ〜、冬馬くんのおごりだね。」
遠藤は嬉しそうだ。