キャッチ。



「お前らぁ!!もうギリギリだぞ!!走れぇ!!」


学校の校門前に猪ちゃんが立ってた。


「やべっ!!今日は猪ちゃんかよ〜…。」


「めんどくせー。」


「校門まで競争ね!!負けたらジュースおごり。よ〜い…ドン!!」


遠藤はそう言って走り出した。


「ちょっ…お前卑怯だろ!!」


俺は後を追う。


「フライングすんなよ!!」


後ろで冬馬が怒鳴ってる。




校門まであと30m。


20m…


「あっ!!大ちゃん速いよ〜!!」


遠藤を抜いた。


10m…


「あ〜冬馬くんダメ〜!!」


どうやら冬馬が遠藤を追い抜いたっぽい。



「いっちば〜ん!!」


俺は1番だ。当然だけどね。


「にっば〜ん!!」


2番は


「冬馬くんに勝った〜!!」



意外にも遠藤だった。




「はぁ…はぁ…疲れた…。」



結局冬馬が3番。しかもスッゲー疲れてる。



「お前体力落ちたんじゃね〜の?ださすぎ。」


「うっせー…はぁ、最近体動かしてねーんだよ。」




だからって女に負けるか普通?




「へへ〜、冬馬くんのおごりだね。」



遠藤は嬉しそうだ。








< 110 / 271 >

この作品をシェア

pagetop