キャッチ。
君を想う。
決別。
「なぁ…奏太、ユキって…小雪ちゃんの事なのか?」
とりあえず事態を把握したい俺は1つ1つ聞いていく事にした。
「……うん。」
「冬馬は知ってたのか?」
「いや…全然だ。」
だろうな。
ここにいる3人は何も知らない。となると…
「小雪ちゃん、こっち来て。」
まだ立ち止まったままの小雪ちゃんにこっちに来るよう促す。
「……………。」
下を向きながらゆっくり歩いてくる小雪ちゃん。
やっと俺たちの前まできた。
「小雪ちゃん、奏太の事知ってる?」
俺は静かに聞く。
「うん…。」
奏太の見間違いって可能性もあったけど…
どうやら小雪ちゃんはユキで間違いなさそうだ。