キャッチ。
それから3日後。
あたしと大ちゃんは病院にやってきた。
小雪ちゃんと奏太くんに呼ばれたからなんだけど…何故かは聞いていない。
「…小雪ちゃ〜ん?」
「あ、美咲ちゃ〜ん。」
小雪ちゃんがニッコリ笑いながら迎えてくれた。
そばには奏太くんもいた。
「ヤッホー。」
あたしの後ろから大ちゃんが顔を出す。
「あ、大ちゃ〜ん。」
あたしにしたように迎える小雪ちゃん。
「今日、どうしたの?」
まずは用件を聞かないとね。
「あぁ、実は…小雪を助けてくれたドナーの人にお礼が言いたくてさ、手紙書こうと思ってるんだ。」
なるほど。
「誰だか分かったのか?」
大ちゃんが聞く。
「ううん、誰かは分かってるみたいだけど…名前は明かしちゃいけないんだってさ。」
「そうなんだ…。」
「だけど手紙ならいいみたいだから、みんなで出そうってなったんだ。」
それなら賛成だ。
こうしてあたし達4人は手紙を書いた。