はじめての恋
〜華織side〜
何度目だろう…
なんで付き合ってあげていた…なんていうんだろう…
瑠香も一瞬本気になりかけていたのに…
なんで好きなものを嫌いになるのだろう…
なんで大切な物を壊すのだろう…
わからないんだ…
知らないんだ…
本当の恋なんて…
わかりたくないんだ…
知りたくないんだ…
本気の恋を。
『悲しくなるから』
知りたくない訳じゃないけど怖いんだ
後で一人にされるのが。
私もそうだったからよくわかる…
でもそれは違うって教えてくれたのは瑠香だよ?
本当は泣き虫の優しい瑠香に…可愛い瑠香に…(本人は無自覚だけど)私の大事な友達に…
今度は私が教えてあげる
瑠香が軽々しく言っている好きの重さを…
心からの
”愛”
を…
〜華織side end〜