はじめての恋

〜華織side〜


何度目だろう…
なんで付き合ってあげていた…なんていうんだろう…
瑠香も一瞬本気になりかけていたのに…
なんで好きなものを嫌いになるのだろう…
なんで大切な物を壊すのだろう…



わからないんだ…
知らないんだ…
本当の恋なんて…


わかりたくないんだ…
知りたくないんだ…
本気の恋を。




『悲しくなるから』




知りたくない訳じゃないけど怖いんだ
後で一人にされるのが。
私もそうだったからよくわかる…
でもそれは違うって教えてくれたのは瑠香だよ?


本当は泣き虫の優しい瑠香に…可愛い瑠香に…(本人は無自覚だけど)私の大事な友達に…
今度は私が教えてあげる


瑠香が軽々しく言っている好きの重さを…

心からの


”愛”


を…



〜華織side end〜


< 3 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop