美羽―miu―
2人は近くの公園にいった。
「あたしたち昔よく来たよね。」
明美はベンチに座って言った。
「話って何?」
廉矢は少しためらった。だか、美羽の気持ちが少しでもわかるのなら…
誰でもいいと思った。
「美羽が…」
美羽が突然別れを切り出してきたこと、
理由は留学であること、
最近上手くいってなかったことなどを
明美にすべて話した。
「実はね。昨日の夜、あたしに非通知で美羽さんから電話があったの…
"美羽です。廉矢をよろしくね…"
って………………
それで、廉くんに電話しようとしたんだけど………。」
廉矢はあまりの驚きに声がでなかった。
明美からの電話はすべて拒否しているため
でるはずもなかった。