ハルと美咲の七日間
「俺もあー死にてーって時があったよ。俺大学受験に失敗しててさぁ~一浪して予備校行って。模試とかも受けてた。もうこんなの味わうのはごめんだと思って、浪人の受験の時は全部で12希望まで受けた。テストのできも悪くなかった。しかし、帰ってきたのは全て不合格。模試とかでA判定とか出てたとことかバンバン落ちた。しまいには面接がダメで専門学校までも落ちた。ふたを開けたら全部落ちてた。もう死んでやるーって何度も思ったさ。今の美咲みたいに。しかし、死にてーって思っても腹だけはすくんだよな。ネーちゃんの買ってきた温かいコンビニ弁当食べたらすこし元気が出てきた。そこから友人とか親の協力で大学の後期試験を受けてみようってことになった。そしたら、そこが受かってその大学に通っていた。だからさー死にてーって思った時はなんかおいしいもんでも食ったほうがいいぜ。ここにある、コンビニ弁当が嫌だったらどこでも連れてってやるぜ。」
美咲がハルの方を向いた。
「これ食うか?」
ハルは弁当を持って美咲に見せた。
「うん。」
美咲は小さくうなずいた。