ハルと美咲の七日間
「よし」
ハルは弁当をそのまま持って電子レンジで温め直した。
「ほらこれも飲んで」
そういってハルはコンビニ袋からミルクティーを出した。
「ありがと」
美咲は起き上がってきた。
「美咲。世の中そんないいことばかりでもないけどやなことばかりじゃない。ずっと良いことばっかだったらそれが普通になっちまってなんも面白くねーじゃん。良いことがあって悪い事があってそんな繰り返しだから人生おもしれーんじゃん。悪いことのあとには良いことがある。だから美咲。かならず良いことがあるよ。」
「うん」
美咲は完全に泣きやんでいてニコッと笑った。
「そうだその笑顔だ」
ハルは温めたハンバーグ弁当を持ってきテーブルの上へと置いた。テーブルにはハンバーグのいい香りが漂う。美咲はベッドからおりフローリングにひいてあるマットに座っていた。そしてお弁当を食べ始めた。
「な、だからもう死にたいなんて言うなよ」
「うん。」
美咲は弁当を食べながら言った。
「今日帰らなきゃダメ?」
「美咲が元気になってからでもいいぜ」
「じゃあもう少しいるかも」
美咲は甘えた声で言った。