ハルと美咲の七日間
ハルはアズマの案内で牛丼屋の裏の古着屋に行くことになった。そこには確かに古着屋があり、店の看板には大きな文字でP.O.Sと書かれている。引き戸を開けて店に入ると
「いらっしゃい」
店の兄ちゃんの威勢のいい声が飛び込んできた。
「おっこないだのえっーとアズマだっけ?」
「そうです。またおじゃまします。」
「おう、また見ていっていいのはいってるから」
「はい、センキュウーです」
店内には所狭しと洋服がかけてる。店の広さはちょうどハルの部屋の二倍といったところだろうか。洋服の数の割には店内は広くない。入り口を入ると左手にガラス張りのショーケースがある。そこにはネックレスや指輪、サンググラスなど色々な小物がおいてあった。そのショーケースの後ろにはレジがあり、となりには男性ファッション雑誌が積み重なって置いてあった。店内はR&Bが流れていて、いかにも古着屋ですって感じの店だ。ハルが店内を一周見ていると