ハルと美咲の七日間
「まず、一店舗目は東京都内じゃなく郊外例えば埼玉とか栃木とかに構える。そっちの方が地価も安く押さえられるしな。そして、地域密着型のお店にするんや。生まれたての赤ちゃんが着れるベビー服からお年寄りが着る着物まで。世代層を広くするんや。そして、業者を通してでなく、問屋から直接商品を仕入れるんや。こっちの手間がかかるぶんコストが安くできるからや。また、ネット販売通販でも積極的に商品を売り出していく。そして、利益の潤滑ができたところで東京に進出や。どうや?ええやろ?」
「あん、すげー構想練ってあんな。ところで、いくら借りるつもりなんだ?」
「500万だ。順調に行けば一年で返せるはずや。どうや?ええやろ?絶対に失敗せーへんからこの通りや」
アズマはテーブルに両手をついてテーブルに額がつくぐらい頭を下げた。
「おい、よせよ。そんなのいいよ。」
「じゃあサインしてくれるか?」
「・・・ああ、分かった」
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