ハルと美咲の七日間
ハルと美咲の三日目

ハルは小鳥のさえずりで目が覚めた。となりでは美咲が丸くなってハルの方を向いて眠っている。ハルは静かにベッドから起き毛布を丸くなっている美咲の肩までかけた。ベッドの上の時計は6時を指している。バイト先まで10分もあれば着くから6時45分までに家を出れば充分間に合う。ハルはクローゼットの下の引き出しから下着とタオルを用意してバスルームへと向かった。今日はシャワーを浴びながらあまり考え事はしなかった。というか、する必要があまりなかった。体を洗ってシャンプー、洗顔をすませ、30分程度で風呂場を出た。昨日の帰り道に買って帰ったシリアスに牛乳をかけて食べた。
< 61 / 151 >

この作品をシェア

pagetop