ハルと美咲の七日間
「あっおにいちゃ~ん、これやろー」
「あん?今度はなんだよ」
目の前にはUFOキャッチャーがあった。
「あのクマちゃん取って」
「え?あんなんいらねぇーよ。ガラクタみてーなの」
「欲し~い」
「ちっしょうがねーな」
そういってめんどくさそう百円硬貨を入れた。ハルのUFOキャッチャーのテクはぬいぐるみの後方部分にアームを持っていきぬいぐるみを起こしそこから転がすように出口に運ぶという作戦だ。今回も同じようにクマちゃんの後方部分にアームをもっていき起こした。クマちゃんはアームが上に上がるのと同時に転がっていき出口へ落ちた。
「すご~い」
ハルは取り出し口に手をやりクマちゃんを手に取った。
「ほら」
「ありがと~うれし~い」
美咲は初めてお父さんにぬいぐるみを買ってもらって子のようにはしゃいだ。
「大切にするね」
ゲームセンターをでた公園のベンチでゆっくりした。辺りは薄暗くなっていた
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