3月18日に屋上で
しばらくの沈黙の後信が口を開いた
「もう、正直言うわ」
「えっ?」
いきなり私の目の前に立ちだす信
びっくりして信を見た
自然に上目使いになる私
すると私を真っ直ぐ見る信
「ずっと前から好きやねん、羽月が」
少し茶色い髪が風にゆれている
なんて答えたらいいのか分らない
「え…はい…」
だからつい敬語になる
信が目をそらして少し上を見た
「だから…その…高校も卒業できたし…」
ほんのり赤くなる信のほっぺ
「…もしたい」