惚れたもん負け 【 短編 】
何も出来なかった自分に腹がたって、沢山泣いて、泣いて。
好きの長さなんて関係ない。
なんの意味もない。って、わかった。
そして決めた。
次の恋は絶対に想いを伝えたい。
いや、
“絶対に伝えみせる!”
と、鼻息荒く高校に入学したものの―――――
二年の月日が経ち―――
気づけば、三年の春・・・高校生活も残すとこあと一年という状況になっていた―――
学校生活はとても充実していた。
友達も出来た。部活も学校行事も精一杯やった。
なのに・・・
一番肝心な恋が不完全燃焼という・・・とても残念な状態。