必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
抱きしめられて、耳元で話しかけられている事に意識が飛んでしまい、自分の身に何が起こったのか一瞬わからなくて。
『今日綾ちゃんと会ったんだろ?』
『あ、はい。・・久しぶりに会えて色々話せて・・楽しかったです。』
『そう。』
抱きしめられているこで蓮さんの声が直接耳の鼓膜に届き吐息まで聞こえてパニックになりそうになるのを、必死に抑える。
『途中から、綾の彼氏の和也さんがきて・・とても幸せそうで嬉しかったです。』
途絶え途絶えになんとか答える。
蓮さんに抱きしめられている部分が徐々に熱を帯びていき、
耳元で囁かれ、まるで魔法にかかったみたいに思考回路がまわらなくなっていく
それと比例するように心臓がうるさい位に激しく鳴り響き
うまく言葉にならない