必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》



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『蓮、飲み過ぎよ〜!久しぶりに来たと思ったら、辛気臭い顔してため息ばかり〜。一体どうしたのよ〜?』


『・・・わからない』

はぁーっと、ため息を吐く。


ここは俺がプライベートで気兼ねなく飲める数少ない店


『わからないって何がよ〜?』
ため息しか吐かない俺を見ていい加減うんざり顔をしている。



『・・わからない事がわからない。』

半分位残っていた酒を一気に飲み干し、またため息。


『もぉ〜!タクシー呼んであげるから帰りなさい!車は明日、私が家に持って行くから!』



『ああ。・・ははっ。』



悩んでも悩んでも答えが出ない堂々巡りな自分を自嘲気味に笑い、
店を後にした




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