必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
『ぁの・・・運命・・・って本当に・・・あると思いますか・・・?』
私の質問に少し考えて答えてくれた
『運命かぁ・・・。』
そう言って腕を組み考えだす。
『俺はあると思うかな。ただ、全部が全部運命とかではない気もするかな。決められた運命と変えられる運命。
それを変えた瞬間に変わる・・・それがきっとまた運命になるとね。』
『・・・ぁりがとぅ・・ござぃます』
深い言葉が私の中に染み込んでいく・・・なんでかわからないけど、私はお礼を言っていた。
『ハハッ。何でお礼?俺大した事言ってないよ。』
『・・・なんとなく・・です。』と答えた。
『どういたしまして。』
にっこり笑いながら答えてくれた。
大雨が降り今にも崩れてしまう程弱りかっかていた心が、
雨は止み雲の切れ間から煌々と太陽が顔を出し、七色の虹が架かった時みたいに晴々とした気持ちになっていた。