必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
冷たいソファーに座ると追い打ちをかけるかのように襲う焦燥感・・・
どこにいるんだ・・・望・・・
何度同じ事を思っただろう。
君が手を伸ばして届くのであれば――
君が俺の手を握り返してくれるのであれば――
きっと、
それだけで心が満たされる―――
夜の半ばをため息で費やして
その手を。
その目を。
その唇を。
微睡みの中で求める。
ソファーに身を委ねると吸い込まれる様に眠りについた―――