必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
『何があったの?なんて不躾な事は聞かないけど泣く事ができるんだから今ぶつかってる壁に思いきって体当たりしていく事も出来るんじゃないかしら?望さんにはその力があると思うわ!』
『・・・それでもだめだったら?・・』
『その時はまた泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣けばいいのよ。涙は心の充電だもの。その時は私のところにおいで?』
“ママー”と嬉しそうにブランコから駆け寄ってきた男の子を抱っこする百合さん
『この子も望さんの味方よ!』
にこっと笑ってポンポンと私の肩を叩き、“そろそろ帰るわね”といい男の子と手を繋いで帰って行った。
帰っていく百合さんの背中を見ながら思わず
『百合さん!ありがとうございましたー!!』と叫んでいた―――