必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》
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『・・望?・・落ち着いた?』
『・・・はい。』
『隣座るよ?』
『・・・はい・・・』
私に同意を得てからゆっくりと隣に腰をおろした。
『・・ゆっくりでいいから何があって出て行こうと思ったか理由を話してくれる?』
『・・・・。』
『何時間かかっても構わない。待つから。』
『・・・はい。』
ついさっき決意をして蓮さんに気持ちを伝えようと思ったのに
本人をいざ目の前にすると葵さんの顔が頭の中に浮かんで言葉が出なくなる。
話をしてもいいのかーーー。
本当は困らせるだけかもしれない。
けど、もう逃げないって決めたから。
ちゃんと、前に進むって決めたからーー。
・・・だからーーー話さないといけない。